会場風景
錦町産業医学センターの広瀬敏雄先生。医師のお立場から過労死防止を30年以上続けてこられていらっしゃいます。頼りになります。 |
<広瀬敏雄先生:産業医>
27年前から過労死110番などの支援活動を開始
年に2回でやってきた。
先生方もたいへんだが、公務員も大変だったりする。
ただ、世間の感じはそうではない。
宮教組などと話したが、ようやく国に教師の仕事の酷さが認められてきたようだ。
病院でいえば、病人の先生が病人を扱えるか。
教育・医療・福祉が過労死、過労自死が多い実態がある。
日本産業衛生学会で活動。
過労死は取り組むべきかというパネルディスカッションがあったときに、取り組むべきという主張をしたが、その当時、そうする必要はないと主張する先生もいた。
今度の学会では過重労働にどう取り組むべきかを産業医大の堀江先生が講演する予定。
堀江先生は以前は産業医の過労死対策不要論者だったが必要性を認めるようになってきた。
逆説的だが、必要性はないと思われるようになることが理想だろう。
<東北大で模擬裁判を取り組んでもらった学生の感想。>
東北大の模擬裁判の劇をしている学生。
希望の会で協力させていただいた経緯があって、今日来てもらった。
学生の感想
・親が中学校の教師をしている。親から話を聞くとやはりそういう実態がある。親に話してみたい。
・市民に社会問題を提起するような活動をしている。
・民間・個人でも取り組む何かがあるかもしれない。
模擬裁判で「なんのために働いているのか」というフレーズが多かったが、それもよく
<中学校の事務職員として働いていた。>
子ども達の部活の問題。
子ども達の自由な時間が制限されているのではないか。
もう一つ、運動のしすぎで身体を壊している生徒が多い。高校でがんばれない生徒もいる。
スポーツ振興センターで、学校の管理下で事故が起こった際の補償を行うが、中学校の部活道内での事故が他に比べて多い。
活動していないときに病院に行っても、疲労骨折などは給付対象外となる。
子ども達が土日も休まず部活・塾など自由時間がないのはどうなのだろうか。それが続くと大人になっても何とも思わなくなってします。それは「過労死予備軍」と考えられる。
<社会保険労務士の富樫先生>
息子が一人いる。
中3の時にPTA会長をしていた。夜の7時の集まり、終わりは9時。
校長・教頭・教務等が出席。
終わって職員室を除くと7・8人の先生が事務作業をしている。
お子さんがいる年代の先生だから、そのお子さんはどうなっているんだろう。
家庭放棄・育児放棄になっているのではないかと心配になった。
部活が忙しさの原因だろうと思われる。
部活の成績が教員評価に繋がっているようだ。
先生が勝ちにこだわるので、部活だけでは練習が足りないので部活後もやる→実績を残す→周りに影響を与えて同じ成績を残すために頑張らざるを得ない。
勝ちにこだわって、どれだけ「学んだか」。
結果そのものを求めた3年間だったので、どうだったのだろうか。
PTA会長として実態を校長に話した。今年はそのルールを破ってまで部活をやっていた先生は外れた。
先生方は同僚というよりは、一人親方。
干渉されたくない、臍を曲げる先生もいるのも確かだろう。
困っている先生がいたらみんなで助け合えるようになると教育現場で心を病む先生が減るだろう。長時間労働も減らせるだろう。
協力し合える愛のある職であれば、それを見た子ども達は大人になるときに、そうなっていくだろう。
<石巻の震災ボランティア代表>
同級生が2年前に過労自死
学校に関することの感想
部活の勝ち負けの評価は違うだろう。
部活しないでゲームなどに逃げるよりは、部活を通して健康維持などが望まれる。
生徒同士のコミュニケーションも大事。
部活は教育の一環として重要、親も含めて考えていただきたい。
10年以上前、官公庁で一人を残業させるといういじめについて噂を聞いたことがある。
団塊の世代とコミュニケーションがないというだけで、残業・休日出勤させられるという現場を見てきた。
過労死・自死はやはりみんなで解決していく、社会や組織の中で解決していかなければならないのかと思った。
<民間会社の管理職をしている>
民間では36協定の勉強をして、違反すると上から指導される。
公務員の教師は労働基準法を守っていないのは始めてしった。
警察もそうだろう。
江戸時代の滅私なんとか、なのかなと思った。
政府全体を変えるのは政府だから、そういった人たちがいることをしっかり伝えていく必要。
市民として仲間として、市民間として考えなくてはいけないなと思う。
復興関係の仕事で月に1度は宇都宮から仙台に来ています。
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